院長ブログ

2023.06.03

ネガティブ・バイアス

"ネガティブ・バイアス(Negative Bias)は、情報処理や認知の過程において、ネガティブな要素や情報に対して特に注意が向けられ、それが他の情報よりも強く印象づけられる傾向を指します。つまり、ネガティブな情報に対して人間の認知や評価が偏りやすくなる現象です。 ネガティブ・バイアスは、心理学や認知科学の分野で広く研究されています。このバイアスは、生物学的な進化や生存戦略に起因すると考えられています。過去の経験から学んだネガティブな情報は、危険や脅威と関連付けられるため、生存や安全を確保する上で重要な役割を果たしてきたとされています。 ネガティブ・バイアスは、さまざまな状況やコンテキストで現れます。例えば、ネガティブな出来事や失敗に対する記憶が長続きしやすく、ポジティブな出来事に比べてより強く印象づけられることがあります。また、ネガティブな特徴や評価が他のポジティブな特徴や評価よりも強く影響を与える傾向もあります。 ネガティブ・バイアスの影響は、個人の心理的な健康や情緒にも関連しています。ネガティブな情報や出来事に過度に注意を向け、その影響を過大評価することで、心理的なストレスや不安の増加、自己評価の低下などが生じる可能性があります。 ネガティブ・バイアスへの対処方法としては、意識的にポジティブな要素や情報に注意を向けることや、客観的な視点を持つことが挙げられます。また、心理的なバランスを保つために、自己肯定感を高める活動や、ネガティブな情報に対して冷静な分析を行うことも重要です。

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